家にお迎えした犬のなかには、成犬だったという人もいるでしょう。しつけって、子犬じゃなくては難しいのでは？という人もいますよね。確かに、成犬の場合は子犬よりもしつけに時間がかかります。その理由は、犬には犬のルールが既にできていて、人間がそれを変える事は至難のわざです。大切なのは、犬との信頼関係です。信頼関係がなくては、どれだけしつけようとしてもうまくはいきません。

下手をすると犬がいう事をきかなくなってしまい、結局は仲良くなれないなんて事もあるのです。最初から完璧にしつけようとは思わず、できることから始めるといいでしょう。
一番大変なのが、実はトイレです。トイレを外でしかしてこなかった成犬にとって、室内でするのはかなりのストレスになってしまいます。また、トイレシーツなど見慣れない物に警戒する事もあります。

まずは、トイレを室内でさせるようにして何度も何度も褒めてあげましょう。そうする事で、犬はトイレは室内でしてもいいものだとわかります。
また、「待て」がこれまでなかなかできなかったという子は、まずは室内で練習させるようにしましょう。

室内で教えてから、それから外で「待て」と言うようにしましょう。ここで注意したいのが、焦ったり怒ったりする事です。焦ったり怒ったりしてしまうと、どうしても犬にそのストレスが伝わってしまいます。ストレスに感じる事はわかりますが、できるだけにこやかに教えてあげましょう。

そして、なかには吠え癖がなかなか治らないという子もいます。ですが、その場合は必ず治らない理由があります。犬は、やたらと噛むわけではないのです。
そこには、恐怖や不安など様々な理由が隠れています。
子犬じゃないからしつけは難しいと感じた時には、諦めないようにしてください。大切なのは、しつけができるようになるまで根気よく付きあう事です。
また、ご褒美にお菓子をあげる事もいいのですが、お菓子がなくては言うことを聞かないのも困ります。お菓子がなくても言うことを聞くようにしましょう。