我が家にはオスのシェットランドシープドッグがいます。性格は甘えたでやんちゃなところがあります。元々シェットランドシープドッグはその名の通りイギリス北端にあるシェットランド諸島で牧羊犬として人間に飼われていた歴史があります。羊を追いかけ誘導する役割を果たしていたようで、我が家のシェルティー君も走ることが大好きで運動量豊富なので子供のマラソン大会の練習相手にはうってつけでした。

でも本当に彼に牧羊犬の血が流れているのだな、と思うのは私たちが出かけるときです。私たち家族の誰かが出かけようとすると、吠えたてて外に出て行かせまいとするのです。もうそれは出かける準備をする段階から吠えているのでうるさいし、ご近所にも迷惑になるのできちんとしつけをしなければなりませんでした。そのほかのトイレや、お手、お座り、待て、といった基本的なしつけはきちんとできていたのに、出かける前に吠えることはなかなかやめようとしませんでした。いくら私たちが怒っても、しつけのためと思い叩いても、吠えて吠えて吠えまくるのです。全くいうことをきかないのでしつけの難しさを痛感していました。

そこで私たちはしつけのプロに頼ることにしました。まずはしつけの相談をトレーナーの人として、2ヶ月間のしつけ教室に通い始めました。犬のしつけの教室というより、飼い主の教室でした。先生は絶対に犬に直接命令はしません。犬にどのように接するかを私たちが教えてもらう形でした。そしてびっくりしたことはしつけをする、というと厳しくするというイメージでしたが全くそれとは違って遊びながら教える、でも飼い主の命令は絶対だとわからせる、というメリハリのある指導でした。

我が家の愛犬君はどうやら自分が私たち飼い主より上の立場であると勘違いしていた部分があったようでした。自分をおいてどこに行くのだ、と言っていたようです。ですので、まずは私たち飼い主が犬のためにいるのではないことを教えることから始めました。例えば返ってくる際に過度に犬にかまってあげない、などです。
そしてその教室で印象に残ったことは、犬にもそれぞれ性格があるので一概にどんなしつけが正しいかは分からない、分かるのは犬のことを一番知っている飼い主だということです、と言われたことでした。私たち家族はこれからも愛犬のために彼のことをよく知ってあげることも大切だ、と言うことを再認識させられたのでした。