我が家の愛犬が亡くなったのは私が中学生の頃でした。かなりの大型犬になっていたこともあり、どのように供養をすればいいのか分からずにいました。しかし、両親がいろいろと調べて何とかきちんと供養することができたことを覚えています。
両親は近所の人や知人などから供養する専門業者について聞いてきたようです。その業者はお葬式もしてくれます。私もきちんと供養したかったので、愛犬のお葬式ができるのはとてもいいと思いました。姉も含めて家族4人で愛犬のお葬式に出席し、その業者が火葬をしてくれてお墓もその業者経由で造ってもらうことになりました。とは言え、人間のお墓とは違って一人一つずつのお墓ではありません。我が家の愛犬だけのお墓ではなく、数匹まとめてのお墓に入れてもらうという感じでした。それでも、定期的にお墓参りができるのは嬉しく、愛犬のお墓がちゃんとあるという事実は中学生の私にとって良いことだったと思います。
それからというもの、人間のお墓参りと同じように月命日やお彼岸などの時期にお墓参りをするようになりました。お花のみならず、愛犬が好きだったペットフードや犬用おやつなどをお供えするのです。しかし、そのまま置いてくることはできませんでした。そのお墓ではカラスなどにお供物を奪われてしまうことが多く、お供物は持ち帰るように言われていたからです。それでも、きちんとお供物をしてお参りをするという習慣ができたのは、愛犬との別れをきちんと認識できる儀式だったと思います。
その後はペットを飼うことがなく、ペット専門のお葬式に出席する機会もなかったのですが、友人にこの業者のことは話しました。と言うのも、友人にも犬を飼っている人が居たからです。当時、既に老犬だったこともあり、いざという時のために業者のことを知っておきたいということでした。その後、その友人とは学校が離れてしまったこともあり、交流していないため、その業者を利用したのかは分からずにいます。