愛犬の手作り食には、以下のようなポイントがあります。
一つ目は、「摂取カロリーを知っておく」。
愛犬の手作り食を作る際に最も注意すべきは、1日の摂取カロリーを満たしているかということです。
1日に必要なカロリーというのは、犬の体重に応じてだいたいの目安はありますが、日々の運動量などには個体差があるため、理想体型との差を意識しつつ、与える量を調節していかなければなりません。

二つ目は、「無理やり食べさせようとしない」。
ドライフードにも同じことが言えますが、愛犬が食事をしたがっていないのに無理やり食べさせようとしてはいけません。
人間と同じく、胃腸に負担がかかっているときなどは食欲が湧かないことがあるからです。
ドライフードであれば、毎日同じものを与える以外に選択肢はありませんが、手作り食であれば、愛犬の食欲がないときは消化しやすいものを与えるなどの工夫をすることができます。

三つ目は、「水分量を調節する」。
人間にも同じことが言えますが、水分を摂ることは健康面で大切なことです。
ドライフードと手作り食の最大の相違点は、含有している水分量です。
手作り食を食べることにより、食事と同時に水分も摂取できるので、栄養の吸収率を上げ、消化吸収をサポートすることが可能になります。
四つ目は、「加熱して調理をする」。
愛犬の手作り食には、生肉や生野菜を使ったものもないわけではないのですが、原則として加熱調理したものを与えるようにしてください。
もし、野菜に寄生虫が付いていたりした場合、生で与えると感染症に罹るおそれもあるからです。

トッピング程度の量で与えるなら、生肉や生野菜でも大丈夫ですが、毎日主食として与えるのなら、加熱調理したものを与えたほうが安心です。
五つ目は、「愛犬のサイズに合わせて切る」。
愛犬の手作り食を作る際、人間と同じ感覚で作ると、どうしても粒が大きくなりがちです。
しかし、日本の飼い犬のおよそ9割は超小型犬なので、その大きさだと食べられないことがあります。
ですから、肉も野菜も5ミリ程度小さく刻むようにしてください。